洋食やお菓子にも使える「みりん」のひみつ

流山白みりんの魅力

普段使っているみりんは、本みりん、みりん風調味料、発酵調味料のどれですか?

本みりんとみりん風調味料はどう違うの?

スーパーマーケットなどでみりんを選ぶ時に、様々なみりんがあり、どれを買ったらいいのかと迷ったことはありませんか。お店のみりんの棚には、「本みりん」の他に「みりん風調味料」や「みりんタイプの発酵調味料」が並んでいます。しかし「本みりん」と「みりん類似調味料」は、大きな違いがあります。

本みりんはアルコールを含んでいる酒類の一種です。アルコール度数も13度から14度あります。一方、みりん風調味料はほとんどアルコールを含んでいないことから酒類ではありません。また、発酵調味料(みりんタイプ)は10度程度のアルコール度数がありますが、食塩が加えられていて飲用に適さないことから酒類としては扱われません。

そのため酒税法の酒類に分類されないみりん風調味料や発酵調味料(みりんタイプ)には、酒税がかからず、本みりんより価格が安く設定されています。「同じような調味料であれば安いほうを買おう」と思われる方がいるかもしれませんが、本みりんとみりん類似調味料は、原料や製造方法、調理効果に違いがあり、それぞれ特徴があります。

江戸時代に流山で生まれた白みりんは、現在多くの料理に使われている本みりんの原形ともいわれています。そして、酒類の一種である本みりんは、みりん類似調味料と区別するために、みりんではなく「本みりん」と呼ばれています。

本みりんは、米・米麹に焼酎もしくは醸造アルコールを加えてこして造られます。酒類として造られる本みりんには、食材の臭みを消したり、味を染み込みやすくするなどの酒に由来する調理効果があります。

一方、みりん風調味料は、糖類に酸味料、調味料などを配合したもので、アルコールは1度未満とほとんど含んでいません。みりん風調味料には酒としての調理効果は期待できませんが、アルコールを飛ばす必要はないことからドレッシングや和え物などを作る際に使われていることが多いです。

また、発酵調味料(みりんタイプ)は、発酵させて造る調味料で、さまざまな原料で造られています。アルコールとともに塩分が含まれているため、料理に使う際には塩分濃度に注意が必要です。

みりん特有の甘みができるまで

料理やお菓子作りで砂糖やみりんを加えることがありますが、砂糖の甘みと、みりんの甘みの違いを感じたことはありませんか?

砂糖の甘み成分は、ショ糖の1種類のみです。ショ糖は、サトウキビなどの植物が光合成でつくりだすもので、しっかりとした甘みに特徴があります。

一方、米を原料としたみりんの甘みは、ブドウ糖やオリゴ糖など9種類以上の糖の複雑な甘み成分で構成されており、やわらかで上品な甘さとなります。

みりんの原料は、古くからでんぷんが分解されやすく甘みが出るもち米が使用されています。みりん醸造では、まずは米麹(こちらはうるち米を使用)を造ります。そして、でき上がった米麹に蒸したもち米に焼酎もしくは醸造アルコールを合わせて、もろみを仕込み、麹の酵素の力で糖化・熟成します。この糖化・熟成によって、みりんの特徴である甘みと旨みが引き出されるのです。

定番の和食メニューから洋食、お菓子まで!
料理の幅が広がるみりん

煮物や照り焼きをはじめ和食に使われることの多いみりんですが、みりんは「甘みをつけるため」だけだと思っていませんか?

本みりんを調理の最初に入れると、アルコールの蒸発によって肉や魚の臭みを消すことができます。また、調理の仕上げに加えれば、てり・つやをつけることができます。他にも、本みりんに含まれる糖類とアルコールが食材をひき締めて煮くずれを防止したり、アルコールの小さい分子が食材に浸透することで味をしみ込ませたりといった調理効果があります。さらに、本みりんに含まれるアミノ酸やペプチドなどの旨み成分によって料理に味わい深いコクがでます。

このような本みりんの調理効果を生かした定番料理には、肉じゃが、鶏のてり焼き、ぶりの漬けてり焼きなどがありますが、和食だけでなく、カレーやポトフなどの洋食に活用するのも実はオススメ。みりんの甘みが塩気や酸味を和らげてくれるので、味をまとめて統一感をもたせてくれます。

現在、流山本町にある和菓子店では本みりんを使った「みりんの酒まん」が人気です。洋菓子店やカフェでは、焼いたトーストに塗る「みりんバター」や煮切りみりんシロップを添えた「スイートポテト」などがメニューに並び、評判になっています。

家庭でも作りやすいお菓子としては「みりんプリン」や「みりん生キャラメル」が手軽に出来てオススメです。和食はもちろんさまざまなメニューに本みりんを活用して、我が家の新メニューにしてみませんか。

「和菓子や めい月」の冬季限定・みりんの酒まん

10月公開!初級レベル「流山白みりんビギナー」検定にチャレンジ!

流山白みりん検定の第1弾として、初級レベルの問題10問を2023年10月2日(月)に当公式サイトにて公開予定です!

「みりんって面白いな」「白みりんが誕生した流山ってどんなところだろう?」などと興味をもった方は、一度クイズ感覚で問題に挑戦してみませんか?日々の料理に役立つ情報やこんなエリアだったんだ!と新しい発見があるはずです。

24時間どなたでも受検可能!10問なので気軽に問題に答えてみてくださいね。

https://nagareyama-shiro-mirin.jp/index.php/exam/

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