築100年以上の老舗呉服店の納屋を改装したお店「tronc」
前回のブログでは流山でみりんそのものを購入できるお店を紹介しましたが、今回は流山のまちを散策しながら立ち寄れる「白みりんを使ったメニューがあるお店」をご紹介します。
お店ごとの白みりんメニューは、風味から使い方まで、シェフや店主のこだわりが詰まったものばかりです。気になるメニューやお店を見つけて、流山ならではの味に出会ってみませんか?
カフェや菓子店が手掛ける
白みりんを生かしたメニュー
流山ではランチ、スイーツ、和菓子など、さまざまなスタイルでみりんメニューを楽しめます。まずはランチができるお店をご紹介しましょう。
流鉄流山線流山駅から歩いて5分程。本町通り沿いにある「葉茶屋 寺田園」は、築130年の国登録有形文化財「寺田園旧店舗」をリノベーションした日本茶カフェです。
通り沿いにあってひときわ目立つ外観、黒漆喰磨仕上げの土蔵造りの建物の中には、明治期の茶舗時代の調度品や柱、梁などが残されており、歴史の重厚感と現代のデザインが融合した空間が広がります。自然の光と木の温もりが感じられ、心地よい穏やかな時間が流れる店内では“お茶の新しい価値観を提案する”オリジナルブレンド茶などがいただけるほか、流山のみりんを使ったメニューを提供しています。
料理長が流山産の食材や調味料にこだわるなかで出会ったみりんは「煮切ってアルコールを飛ばした時の甘みが他のみりんとは違う」とのこと。みりんを使って“くどくない甘さ”に仕上げた味噌汁をはじめ、みりんの風味はもちろん調理効果までも存分に生かした料理をいただけます。
ランチタイムに提供される「TERADAZEN」は、季節のおこわや蒸し野菜、卵のみりん醤油漬け、汁椀などのセット。流山の魅力がたっぷり詰まったこだわりの味を堪能してみませんか。
「葉茶屋 寺田園」のランチメニュー。スイーツやドリンクにも流山の白みりんを使用
次にご紹介するのはこちら。
葉茶屋 寺田園から本町通りを北に向かって歩くと、流山広小路の三差路の先に見えてくる「ましや呉服店」の裏にあるのが「tronc(トロン)」です。「ましや呉服店」の築約100年の納屋を改装したお店で、呉服店の白壁の土蔵の脇の小道を入っていくと、隠れ家のような空間が広がります。
店内では「トースト with みりんバター」やこぼれ梅を使った「あんバターサンド」をいただけるほか、こぼれ梅と季節のフルーツを生かしたタルトが評判です。時にはイートインでコーヒーやフードメニューを楽しんだり、また別の日にはケーキや本格的なフランス菓子をテイクアウトしたり、自分に合ったスタイルで楽しみたい人気のお店です。
「tronc」の「トースト with みりんバター」。素材にこだわった多彩なスイーツが味わえる
最後に紹介するのは、troncから本町通りをさらに北へ進むと見えてくる「和菓子や めい月」です。2022年12月にオープンしたこの和菓子店には、季節ごとに美しい和菓子がずらり。なかでも好評なのが、みりんとこぼれ梅を使った「みりんの酒まん(冬季限定)」。白くてふっくらとした酒まんは、みりんの香りが鼻に抜ける優しい味わいのまんじゅうです。流山のみりんを生かしたこだわりの和菓子は、リピーターも多い人気の品。
定番の「どら焼き」にもみりんを活用。他にも季節ごとの上生菓子や干菓子が色鮮やかに並びます。流山散策のお土産としてもおすすめです。
写真奥は定番の「どら焼き」。季節ごとに商品が変わるので訪れるたびに楽しめる