流山本町の歴史的建造物で営む名店!Part2

流山白みりんの魅力

流山万華鏡ギャラリー&ミュージアム

前回のブログで「流山本町の歴史的建造物で営む名店」をご紹介しました。今回はその続編です。流山本町には、明治時代の建物、店舗、土蔵などが点在していることをご存知でしょうか。それらの建物は市指定文化財や国登録有形文化財となっているものもあり、現在も営業されている店舗もあります。そんな歴史的な建物を楽しめる素敵なお店を紹介します。

蔵で味わう美味しい料理と

非日常空間

Café & Bal蔵ごころ

流鉄流山線流山駅から徒歩5分程のところに「Café & Bal蔵ごころ」はあります。南流山で25年営業している「酒処皓太」の2号店として2023年1月にオープンしました。築120年以上を誇る国登録有形文化財の「笹屋土蔵(ささやどぞう)」の内装をリノベーションした和モダンの雰囲気が素敵なお店です。

11時から15時がランチタイム。ランチ以外にお茶を楽しむ方も!

笹屋は、1860年(江戸時代幕末期)に日本橋「越後屋」(後の三越)の仕立屋「笹屋」の暖簾分けとして創業されました。土蔵は、1898(明治31)年に取引のあった「三河屋」呉服店の蔵を移築したと伝わっており、江戸川の水運で賑わった当時の面影を伝える貴重な建築物です。

店長の小園さんは12年前に流山に移住してきました。古いものを活かしたまちづくりをしている流山に魅力を感じ、お店の場所を探している時に、この土蔵とご縁があって、「Café & Bal蔵ごころ」をオープンすることになりました。

お昼はデリセレクトランチ、夜は鹿児島料理をメインに営業しています。こだわりは、自家製のハーブなどを使ったスパイス類や流山のみりんや千葉の野菜など。また、小園さんの出身地でもある鹿児島の料理も大人気です。

和モダンな雰囲気の店内。窓からは日差しがたくさん降り注ぐ

「デリセレクトランチ」は、お好みのデリ(おかず)を3品セレクトでき、雑穀米とみりんドレッシングがかかったサラダの嬉しいセットです。筆者は「あんぽ柿とこぼれ梅のクリームチーズ」「おかひじきとタコの自家製ポン酢和え」「タラの自家製ハーブソテー~きのこのあんかけ~」をセレクトしました。こだわり満点のデリプレートは流山ならではのこぼれ梅が入っていたり、みりんドレッシングが野菜のうまみをひき出し、自家製のポン酢やハーブがアクセントになり、タラはふわふわと口の中でほどけていきました。流山産のお米がすすむ、絶品のデリは女性の方に人気で、季節によりメニューが入れ替わるそうです。

鹿児島から直送された食材を使った鹿児島料理がメインの夜は新鮮な地鶏を使った刺身が人気です。また、その場で揚げるさつま揚げは「店主が衝撃をうけたほどおいしい」というほど絶品です。小園さんのこだわりで和モダンに統一された店内では多くのお客様が美味しいお料理やおしゃべりを楽しんでいらっしゃいました。

「蔵の中で食事をする非日常を味わってほしい、お客様の美味しいという笑顔がとてもうれしいです」と語る小園さん。是非、美味しい料理と素敵な空間を味わってみてください。

国登録有形文化財の中で体感するきらめきの世界

流山万華鏡ギャラリー&ミュージアム

流鉄流山線流山駅から歩いて5分程、前回紹介した「清水屋本店」のはす向かいに「流山万華鏡ギャラリー&ミュージアム」があります。この建物は、「寺田園旧店舗」として2011(平成23)年7月に国登録有形文化財になっています。

流山村の草分けとされる、江戸初期から続く「六軒百姓」の1軒、寺田屋

寺田家は流山村の草分けといわれる六軒百姓のひとつで、明治30年代の町並みには「寺田園乾物屋」とあり、昭和38年の移転まで店舗として利用されていました。大通りに西面して建っており、この通りに唯一残る黒漆喰磨仕上げの土蔵造りです。

1889(明治22)年築の土蔵造りの2階建てで1905(昭和38)年頃までは住居兼店舗として使われていた建物をリニューアルし、2010(平成22)年8月に「万華鏡ギャラリー寺田園茶舗見世蔵」としてオープン。その後、2022(令和4)年8月に現在の姿となりました。「流山万華鏡ギャラリー&ミュージアム」は、観光情報の発信と市民交流の場の拠点としての役割も担っています。

「流山万華鏡ギャラリー&ミュージアム」は、流山市在住で、世界的に活躍する万華鏡作家・中里保子さんの作品をはじめ、多くの方の作品が展示、販売されています。

まず目をひくのは、2階に上がってすぐにある、カレイドキューブ。アメリカの作家、ドン・ドークさんの作品で、数多くのミラーカットの特許を持った作者の世界で1台のみの大作です。日によって模様が変わり、この日は「水面のきらめき」という模様でした。

中里さんの作品も多く展示されており、「これが本当に万華鏡?」と驚く方も多いとか。

写真左がカレイドキューブ。他にもさまざな作品が並ぶ

実際の商品や展示物は手に取って見ることが可能です。スタッフが親切に作品の説明をしてくれます。万華鏡を覗くと、目の前に現れるのは別世界。ゆっくりと模様が変わるオイルタイプやカシャカシャと音をたてて模様が素早く移り変わるドライタイプと種類によって見え方が違うので、違いを楽しんでみても面白いですね。また、筒を覗き込んで見えた景色が様々な模様になるテレイドスコープも人気です。

その他、ストラップ型のてまり万華鏡や、1000円以下で購入できる自分で作るキットなどもあり、キットは夏休みの自由研究で購入されるお客様も多いそうです。国登録有形文化財の中で、きらめきの世界を体感してみてはいかがでしょうか?

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